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愛鯉家訪問2024

作者:渋谷耕一さん

发布时间:2024-06-12

風格ある松の巨木が印象的な庭と池。渋谷家は、当地で先祖代々300年以上の歴史があるといいます。鶴岡市議会議員として多忙な毎日を送る渋谷さん、以前はこれといった趣味がなかったそうですが、今では錦鯉は「生活にうるおいを与えてくれる」欠かせない存在。その飼育環境は、用途が異なる2種類の庭池、越冬用の屋内シート池、野池、水槽とまさにフルコース。「朝起きて鯉を見て、夜はお酒を飲みながら鯉を見ます」と笑う渋谷さんを、本誌2022年12月号の愛鯉家訪問で紹介した友人の渡部喜一さんの案内で訪ねました。
(取材:2023年6月)

水田が広がる一帯は古くから水資源に恵まれ、水路を引き込んでいる自宅裏の庭池では、かつて食用の真鯉を飼育していたこともあるという。自宅に残る庭池の写真は昭和4年撮影のものが最古だが、渋谷さんによればその歴史はさらに200年以上さかのぼる。中央に小島がある池の形は少なくとも昭和4年から変わっておらず、居間からの眺めは絶好のポジションだ。古い庭池で水深が浅いため、現在はピークを過ぎた鯉の余生の場としての役割で、庭に彩りを添えている。この池には渋谷さんと長い付き合いの鯉も多く、池のほとりに立てばすぐに寄ってくるのだとか。

品評会も視野に入れた本格的な飼育は、5年前に前庭に作ったコンクリート製のメイン池で水量は12〜13トン。全体の形状としては台形に近いが、大きな庭石を避けつつ最大限の水量を確保するため、四辺はそれぞれ直線ではなく微妙にカーブしているのが特徴的。池はリビングや洋間から眺められるほか、天気の良い日はウッドデッキでの観賞も贅沢な時間だ。

メイン池での飼育は3歳鯉が中心で、約25尾。景観を考えて、2槽式の濾過槽と湧清水10型は池からかなり離れたところに、建物の陰になるように配置。池のそばにある沈殿槽から水を引き込んでいる。濾材は樹脂製のメッシュやハニカムなどで、水質調整用にカキ殻も使用。当地は水田を潤す沢水は豊富だが、地下水は乏しいといい、飼育水は水道だ。
 完全な屋外飼育で、かつ雪の多い地域でもあるため、11月中旬から4月いっぱいまでは池に蓋をかぶせて越冬させる。
 「雪の重みに耐えられるよう、丈夫な角材を渡してコンパネを張って、その上にシートをかぶせています。循環やエアレーションはそのままです。春になっても水は綺麗だし、痩せたりツヤが落ちることもありませんよ」

越冬明けの美しさは、後述の屋内池よりこちらのほうが上とのこと。取材は6月上旬だったが、給餌再開間もない時期ながら色ツヤは良好で、環境の良さがうかがえた。
 池を作ったスペースは、もともと防災用や冬季の雪捨て場として使用していた貯水枡だったところ。そこで冬の間のタンパク源として真鯉を飼うのは、かつてはよく見られる光景だったという。
 「子供の頃はその鯉上げが大嫌いだったんですよ(笑)。だけど父が亡くなったあと庭に興味が出てきたので、黒い鯉ばかりでは面白くないということで、色のついた鯉を買いに鯉屋さんに行ったんです」
 向かった先は、鶴岡市の鯉の羽前屋。最初は飼育がうまくいかず、食べるだけ餌をやって死なせてしまうことも多かったが、当時はあくまで庭優先で、鯉は庭を引き立たせるための存在。死んでしまったら安価な新しい鯉を入れ、本格的に飼育するつもりはなかった。ところがあるとき、店主の故・岡本助治さんから池を作ることを勧められる。
 「そんな大それたことを……と思いましたよ。庭のために鯉を飼い始めたので、あまりお金をかける気はなかったですから(笑)。濾過のこととか、田んぼの水路の水はダメということも知らない。それでも、渡部さんの池を見せてもらって、こういうふうに作るのかと勉強して。池を作ってからも、雪の重みで蓋がつぶれたり、庭池の鯉を獣に食べられたりいろいろありましたけど、そのつど渡部さんに教えてもらいました」


 自宅の隣にある広い倉庫内で存在感を見せるのが、約17トンのシート池。3・6m×4・7mの大きさに不足はなく、裏の庭池の鯉の越冬などに使用。当初は夏の間は空にしていたが、現在はシートの劣化防止のために一部の鯉を通年飼育している。
 タンカンを組んで作った枠の内側にコンパネを張り、池の大きさに合わせて特注したシートを設置したオーソドックスな構造だが、17トンの水圧に耐えられるようパイプの数は多めで、各部は念入りに補強されている。池の内側にもパイプを通して固定し、水圧による広がりを防止。断熱材をコンパネでサンドイッチするのは、冬季の寒さ対策はもちろん、タンカンをむき出しにしないことで外観にもプラス効果がある。濾過は湧清水10型と3槽式の濾過槽で、濾材はロールブラシ、ハニカム、カキ殻を使用。
 また、シート池の隣にある2トン水槽も重要な役割を果たしている。これは当歳の飼育用で、1キロワットのヒーターを使い20匹ほどを越冬、元は浄化槽として使っていた容器だけに強度は十分だ。加温給餌するため濾過を重視しており、少ない水量ながら湧清水と生物濾過槽を備える。そして春までに約30㎝に育った当歳を、自宅から700mほどのところの丘陵地に造成した約300トンの野池に放している。
 「他の人の野池を見ているうちに、自分でも欲しくなったんです」という渋谷さん。自宅前の水田の一部も鯉の飼育池に転用し、期待の2歳鯉を少数放して、将来的にメイン池に入れられるように育てている。
 「自分が選んだ当歳を野池で育てて、家に持ってきて……70㎝くらいにしてみたいですね。70㎝、80㎝の鯉はまだいないので」


 それぞれの池に役割があり、最終的な目標はメイン池に良い鯉を入れること。錦鯉を飼い始めた頃からは想像もできないほど楽しみの幅が広がり、「見よう見まねだけど、渡部さんや他の人の池を見て、こういうふうにしてみたいなという気持ちが湧いてきます」と渋谷さんは話す。
 飼育も格段に上達し、以前のように病気が頻発することはなくなった。
 「それでも、濾過槽の掃除などちょっと手を抜いたら調子が悪くなりますから、設備の管理は大事だと思います。以前は何もわからなくて、水があれば鯉は生きていられると思っていたくらいで(笑)。近頃は鯉の動きやツヤなどを見て気づけるようになってきたので、調子が悪そうなときは渡部さんに相談しています」
 最近は品評会にも参加するようになり、鶴岡、酒田エリアの愛好家が集う出羽荘内品評会では上位入賞を果たしている。今後は東北地区大会など、さらに上の舞台への興味も芽生えつつあるようだ。
 「自分が育てた鯉を出してみたいと思います。少しずつわかるようになってきたのかな……東北で総合を取った鯉などを見るとやっぱり格好いいし、目の保養、勉強になります」
 庭池に鯉がいないと絵にならない、という軽い気持ちから始まった渋谷さんの錦鯉ライフ。
 「ここまで熱中するとは思いませんでした。それも、渡部さんをはじめいろんな人との出会いがあったからですね。以前は鯉の名前も知らなかったけど、今はやっと鯉談義ができるようになってきました。野池の池上げは仲間に手伝ってもらって、終わったあとはうちで鯉を見ながら宴会をするんですよ」
 市議会議員という立場から、錦鯉を地域に根付かせる活動にも期待が持たれる中、その可能性も見えつつある。渋谷さんは力を込めて話してくれた。
 「暖かくなってきたら倉庫の水槽を表に出すんですが、通学途中の子供たちがそれを見て喜ぶんです。また、このあたりの年配の方は、だいたい黒鯉ですけどみんな昔は鯉を飼っていたんですよ。だから市内の鯉屋さんとか、それこそ渡部さんやうちの池を見て回るツアーとかをやれば興味を持つと思うんです。それと、錦鯉を飼うようになってから、赤川(鶴岡市内を流れる一級河川)に鮭の稚魚を放流する事業を始めました。今年で3年目なので、そろそろ帰ってきてくれることを期待しています。鶴岡市の中でもこの櫛引町のあたりはフルーツの里として有名で、さらに鮭やイクラなども名物になればいいなと思いますし、そういうところから魚つながりで鯉や金魚にも興味を持ってもらえたら……。鯉を飼っていなければ考えなかったでしょうね」
 山形県の中でも鯉屋、愛好家が多い庄内地域から、錦鯉がきっかけの新しい展開が生まれることに大いに期待したい。

倉庫の越冬シート池は3年。
300トンの野池。100㎡の野池。

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